熟睡研究所

寝具に強い家具屋が「熟睡」について考える、ちょっと本気な眠り系情報サイト

睡眠に関する知識

夢と現実の区別がつかない!?ストレスや病気が原因のことも?

投稿日:2018年5月25日 更新日:

悪い夢を見た人

夢なのかそれとも現実なのか、はっきり区別できないリアルな夢をみると不安になる方も多いでしょう。眠ったまま起き上がる夢遊病や、催眠術にかかった催眠状態といわれる人が誘導されるがまま会話をしているシーンなどを思い出すからかもしれません。また、実際に現実に起きたような悪夢を見た方も不安に思うでしょう。現実と区別できない夢は何かの病気なのでしょうか?それとも深層心理の何かを暗示しているのでしょうか。

この記事では、夢のメカニズムや、夢と現実の区別がつきづらいときの原因などについてご紹介していきます。

人が夢を見るメカニズム

親子3人で寝る

人間は眠りにつくと、眠りの浅いレム睡眠から眠りの深いノンレム睡眠へと遷移します。一般的に、眠りの浅い時に夢を見るものだとされていますが、実は眠りの深い状態でも夢は見ているのです。では、私たちの脳はどのように夢を見ているのでしょうか。

夢を見るのはレム睡眠

起きて意識がはっきりしているときにも記憶に残る夢を見ていたとしたら、それはレム睡眠状態の時に見ている夢である可能性が高くなっています。レム睡眠中の夢の内容の特徴として、現実離れしていて、まるで自分が映画の世界に迷い込んだかのようなストーリー展開が繰り広げられます。起床してからも、鮮明に記憶に残る夢であることが多いのです。

一方、ノンレム睡眠の間に見る夢は、静止画をつなぎ合わせたように断片的な夢を見ている可能性が高くなっています。内容も平凡で、日常生活と遜色ない程度なので、起きた時にストーリーを話せるくらい記憶に残ることが少ないのが特徴です。

脳が活発に映像を見ている

睡眠時の脳に流れる血液量の変化を計測した実験によると、レム睡眠状態では眼球が上下左右にせわしなく動いていることが分かっています。こうした現象を「眼球高速運動(REM)」と呼び、眼球高速運動を伴う睡眠状態をレム睡眠と定義しているのです。

眼球高速運動が起きていることで、レム睡眠中の眼球が、まるで瞼の裏で映像を見ているかのような現象が生じます。そしてこのとき、脳の視覚にかかわる領域の血流が多くなり、脳が活発に映像を見ていることが確認されています。

リアル過ぎる夢は危険?リスクとは

リアル過ぎる夢は過去に体験した、いわゆる「原体験」を元にストーリーが展開されていきます。レム睡眠時、ノンレム睡眠時のいずれに見る夢でも、静止画の連続性が夢のストーリーを生み出すことに変わりありません。

リアル過ぎる夢を見たからといって、夢遊病や催眠術のように他者から見て体が覚醒しているかのように動くのではないのです。リアル過ぎる夢だからといって、良い夢だったか悪い夢だったかを判断するのは、目覚めてからの自分が判断していること。夢は断片的な記憶の静止画を抜き取りストーリー仕立てにしたものであるため、そもそも未来を暗示するような力はないというのが、一般的な見解になっています。

現実と夢の区別が付きづらくなる要因

双葉を抱える手

現実と夢の区別がつきづらくなってしまうのは、過去の悪い体験や現実に抱えている実際の悩み、よくない問題が元に構成されることが多いものです。では、現実世界との区別がつきにくい夢は、どんな理由で何が要因となりえるのでしょうか。

ストレスが原因に…

現実世界で抱えている人間関係や、解決する必要がある課題が原因になることも……。人間関係や課題についてポジティブな感情に向き合うことができれば、実際に解決していくための対策を講じることができます。しかし、解決に対して見通しが立たない場合などに、どうしてもネガティブな感情からストレスを感じてしまい、目が覚めた時にまるで現実に起こったかのような悪夢を見てしまうことがあります。

加齢が及ぼす影響とは

高齢者の夢と現実の区別が付かないケースでは、加齢に伴う認知症を疑うことがあります。認知症外来や心療内科を受診し、念のため健康面を調べるのも良いかもしれません。加齢によって睡眠の質が低下したり、中途覚醒をしたりして、夢を多く見ている可能性もあるので注意が必要です。

睡眠障害の可能性について

過眠症のひとつであるナルコレプシーやその逆の不眠症によって、夢と現実との区別がつきにくい状態を引き起こす場合があります。この場合も睡眠専門外来や精神科などを受診し、専門家に相談することが必要です。

その他、疾患によるもの

悪夢障害の要因として心的外傷後ストレス障害(PTSD)のある人が、現実世界の原体験や言葉を元にした悪い夢を見ることがあります。PTSD患者さんの原体験の思考が昇華されず、夢として出現する場合の多くは、トラウマからストーリー展開された夢であることが多く、結果的に悪夢を見てしまうのです。

また、精神安定剤や睡眠薬の副作用として睡眠酩酊状態になり、現実世界で起こったかのような夢を見るケースもあります。

穏やかな朝を迎えよう!

現実に起こったかのような夢を見た時、起きている間に起こったことだと信じて疑わないこともあるでしょう。日頃から、とりとめのない話ができるような人間関係があれば、周囲の人が何かの異変に気がついてくれるかもしれません。潜在意識の中にある、悪夢の原因が取り除かれたとき、よい目覚めが訪れるでしょう。

良い夢も悪い夢も、夢を見るメカニズムは同じですが、疾患の症状のひとつとして発症していると、悪夢もしくは現実に悪いことが起こった、という認識を持つ可能性があります。異変を感じたら、健康状態を確認するためにも、専門家である医師に相談することをおすすめします。

-睡眠に関する知識
-, , , , ,

関連記事

寝相が悪くなる原因とデメリット、解消法まとめ

寝相が悪いのはなぜ?子どもと大人、それぞれの原因と対処法

寝相が悪いと、身体に悪影響が… 自分の寝相は自分では把握できませんから、もし寝相が悪かったとしてもあまり関心が持てないかもしれません。しかし、寝相が悪いことは体にとっていくつものデメリットを持っている …

お風呂で寝る猿

お風呂で寝るのは危険!何故ダメなのか?恐ろしい理由について

皆さんはいつお風呂に入っているでしょうか。朝風呂に入る方もいらっしゃると思いますが、帰宅後に自宅でリラックスする前、もしくは就寝前に入る方が多いかもしれません。 お風呂に入ると血管が拡張し、血流が良く …

レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返す!眠りのメカニズム

睡眠において重視すべき点は、睡眠時間の長さだけではありません。時間の長さと同じくらい、睡眠の質も大切です。そして「質の良い睡眠」には、法則性があります。 睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類 …

爽やかな目覚めで伸びをする女性

腰や肩に負担をかけない!寝具を選ぶ際に知っておきたい体圧分散とは

ぐっすり眠れない、起きると体が痛い、眠りが浅いせいで朝から疲れているなど、眠りにまつわる悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?悩みの原因は、もしかすると寝具にあるかもしれません。 しかし、寝具 …

眠る親子

睡眠中には大切なホルモンが分泌!その種類と作用についてまとめ

眠り始めるとともに一気に深い睡眠に入り、そこからは浅い眠りと深い眠りを繰り返すのが、睡眠の流れです。この間に、身体や脳の休息と疲労回復、成長に欠かせないホルモンが分泌されています。一方で、体内リズムを …