ふんわり柔らかなベッド。ゆっくり寝るのには最高ですが、管理が悪いとベッド(マットレス)の内部には無数のダニが発生してしまうことも……。
私たちのベッドにはどれだけのダニが潜んでいるのでしょうか?考えてみるだけでも恐ろしくなります。
ここでは、ベッドからダニを守るための対策として、乾燥機・掃除機・殺虫剤などで有効に行えるダニ予防について、ご紹介していきます。
ベッドにはダニがいっぱい居るって本当?
ベッドは普段からお手入れがしづらく、つい湿気が溜まりがちになってしまいます。この湿気に潜むのがダニです。
ダニはベッドのマットレスに住み付きやすく、アレルギーを起こすことも。
では、どのようにしてダニを駆除したらいいのでしょうか。
ベッドのマットレスに要注意!
マットレスは扱いが難しく、天日干しをするか布団乾燥機を使って掃除機で吸い取るといった掃除を行う以外に、普段のお手入れ方法がないことも……。
放っておくとどうしても通気性が悪くなり、ダニやカビが繁殖しやすい環境になります。
特に湿気が高くなる梅雨時期には要注意です。
ダニや死骸・ホコリなど
マットレスに潜むものは、ダニやダニの死骸、ホコリ(ハウスダスト)。
こうしたアレルギーの元になるもの=アレルゲンが、1平方メートル当たり10匹以上も潜んでいるとされています。
これでは、いつアレルギーを起こしても仕方ない状態かもしれません。
その他のアレルゲン
他にアレルギーの原因になるアレルゲンには、ダニの糞があります。
ダニが好きな環境として、湿度が60~80%、温度は20~30度とされているので、この環境ではカビも生えてきます。
ベッドのマットは比較的、高い位置にあるので、布団よりはカビが生えにくいのですが、それでもカビが生えることも。このカビの胞子がアレルゲンとなってしまいます。
ベッドからダニを除去して駆除したい!布団乾燥機は効果があるの?
ベッドに潜むダニがアレルギーの原因を持っている場合には、しっかり駆除・除去しておきたいもの。
駆除をするのに最も手軽に行えるのが、布団用掃除機がけでダニや死骸を吸引する方法です。
布団乾燥機は本当に効果があるのでしょうか?
布団乾燥機とは
ベッドからダニを駆除したいと思ったら、カビ対策やダニ対策方法でおすすめなのが布団乾燥機。
布団乾燥機は最高温度70℃を保つので、高温を嫌うダニの駆除におすすめです。また布団の内部に溜まった湿気も乾燥し、ふっくらふんわりとした肌触りがよみがえります。
メリット
布団乾燥機の最大のメリットは、高温を長時間布団にかけてダニを死滅させられるという点。
短時間で温度を上げてもダニは移動してしまうので、死滅までには至りません。
その点、長時間ダニが死滅する温度を保つ布団乾燥機は、確実にダニを死滅させ、非常に手軽で使いやすくなっています。
また、布団を乾燥してダニ退治をするだけでなく、衣類や靴も乾燥できる、さらに布団が冷たくなる冬季には布団を温かくして眠れるので、安眠効果が期待できます。
外に干すという手間も省ける上、一台で何役もできる点がメリットですね。
デメリット
布団乾燥機はメンテナンスや掃除方法が面倒になることがあります。
布団乾燥機にはフィルターがついており、快適な使用をするなら、時々フィルターを掃除しなくてはいけません。
唯一これだけがデメリットになりそうですが、メリットの方が多いといえます。
布団乾燥機でダニはどれだけ除去または駆除できるのか?
布団乾燥機だけを使っていても、じつはダニの駆除はできません。
時間がかなり必要で、布団乾燥機でダニを死滅させるためには、90~120分を2~4回する必要があるとされています。
布団用掃除機を併用すると効果的!
ダニを死滅させただけでは死骸や糞がそのまま残り、アレルギーの原因を作るので、マットレスを掃除機がけして、必ずダニを吸引しましょう。
部屋の空気に気を使おう!
布団用掃除機の機種によっては掃除機の排気口から、ハウスダストが排出される場合があるので、掃除機の排気口が屋外にでるよう、窓を開けて吸引してください。
洗濯できるものは洗濯物へ!
パッド、シーツ、布団カバー等のダニ除去方法は、洗濯できるものは洗濯かクリーニングをします。簡単に洗えないものなら、吸引力の高い掃除機で繊維の表面や目の間まで吸引するだけでも、ダニは少なくなります。
できれば使いたくない?殺虫剤の効果とは?
ダニを駆除するために便利な殺虫剤がありますが、ダニの対策方法として殺虫剤を使って本当に大丈夫なのでしょうか?
布団用の殺虫剤について
ダニを駆除する布団用の殺虫剤には、簡単に駆除できるイメージがありますが、そもそも殺虫剤を使って良いのか疑問ですよね。メリットとデメリットは何があるのでしょうか。
メリット
殺虫剤を使って布団のダニを駆除する方法は、なんといっても簡単にできるのがメリット。
そして薬剤が浸透した部分のダニは、完全に駆除できるものもあります。
デメリット
デメリットとしては、薬剤の中には身体に悪い成分が入っている点。
殺虫剤に含まれるピレスロイド系の薬は、人によってはアレルギー症状を起こしてしまう危険性もあり、また、薬剤が届かない部分のダニは死滅しないので、完全な除去は難しいとされています。
ダニにどんな効果が期待できるのか?
殺虫剤にもいろいろあります。
アルコール系の速乾性スプレーは散布するとダニだけでなく、ノミにも効果が期待できる優れもの。
数種類の殺虫成分で、殺ダニ効果をもち速効性・増殖抑制効果を発揮するものもあります。
ダニを一網打尽できる?
殺虫成分が強いタイプの薬剤は、ダニを一撃するようにできています。
ただし効果が強い半面、人体にも悪影響が起こりやすく商品によっては、
- 7分以上連続噴射しない
- 噴射中は室内への入室を禁止
- 繰り返し使用する時は1週間以上間隔を開ける
など、細かい規定がされています。
自然が一番な方におすすめ!天日干し
殺虫剤を使うと確かにダニを一網打尽できるかもしれませんが、やはり有害な物質は身体にいれたくないという方も多いでしょう。
そんなナチュラル志向の方には、天日干しがおすすめです。
天日干しについて
天日干しとは、日光の紫外線に長時間当てて、布団の湿気を乾燥させて、有害な虫を駆除する効果を期待します。自然な方法である天日干しにも、メリットデメリットが……。
メリット
メリットは有害な薬剤に触れることなく、布団が乾燥され、ダニも駆除できるという点。
デメリット
デメリットは、布団の片面に紫外線を当てても、結局は布団の反対側にダニが移動してしまうので、完全に布団を何かで覆って紫外線を当てなくては、駆除できない点。
どんな方法で天日干しすればダニ駆除できるの?
黒いカバー等で布団を覆い、マットの内部まで高温になるようにします。するとダニの逃げ場がなくなり、こもった熱でダニが死滅します。
しかしこの方法でも、完全な死滅は期待できないので、3~5日間連続で干すことが大切です。干した後には、必ず掃除機をかけてダニを吸引するのがポイント。
気象条件や干す時間など
天日干しの際、気象条件は非常に重要です。日差しは強くても湿気が多い時間帯に干してしまうと、ダニは死滅しません。
また気温が低い時に干しても全く意味がなく、夏場で毎日晴天が続く時に干すことが重要です。
干す時間は羽毛で片面1時間程度、羊毛や綿で片面2時間程度干すのが理想的。
しかしダニは真夏の炎天下で2時間干しても、死滅させるのは難しいとされています。
健康被害に陥る前にダニ駆除を!
ダニは放っておくとどんどん増殖していき、健康被害を起こすこともあります。
ダニ駆除には殺虫剤を使用して駆除する方法から、自然の力を利用して駆除する方法などさまざまですが、完全に死滅させるのは難しいようです。
できるだけダニを死滅させ掃除機で吸引し、連続で天日干しをすると、ダニの量は減らせるので、是非お試しください!