いびきの種類は3つある!自分でできる対策と危険な病気とは?

いびきの種類は3つある!自分でできる対策と危険な病気とは?

いびきをかく男性

いびきと一口に言っても、軽いいびきから、隣で寝ている人が耐えられないほどの大音量のいびきまで、その程度はさまざまです。いびきは大きく3種類に分類され、それぞれ対策が違ってきます。今回は、いびきの種類と危険ないびき、その対処法についてご紹介します。

いびきの種類は3つに分けられる

いびきがうるさい…悩む女性

いびきは、睡眠中に何らかの原因で、狭くなった空気の通り道(鼻の穴から声帯までの上気道)を空気が通るときに、口蓋垂(こうがいすい)やその上の軟口蓋、咽頭と呼ばれる部分が振動して出る音のことです。正常な状態では気道が閉塞していないので、いびきは発生しません。

単純いびき症

単純いびき症とは、いびき症状はあるものの、無呼吸低呼吸を伴っていないもので、いびきによる睡眠の分断や日中の眠気が生じないものを指します。無呼吸とは、睡眠中の呼吸の停止が10秒以上あるもので、低呼吸とは睡眠中の呼吸での換気量が50%以上低下するものです。

単純いびき症は、疲れたときや、寝入りばな、深酒をしてしまったときや、鼻が詰まって鼻呼吸ができなくなっているときなど、一時的な原因で起こるものを指します。

単純いびき症は原因を取り除けば、ほとんどの場合が解消するので、朝にはスッキリ目覚め、日中の眠気がなければ心配ありません。

上気道抵抗症候群

上気道抵抗症候群とは、無呼吸や低呼吸はないものの、いびきが習慣性に起こっているものです。睡眠中に上気道が狭くなった状態で呼吸しなければならず、睡眠中の呼吸状態が悪化して睡眠の分断が起こります。そのため、しっかり寝ているはずなのに日中に疲労感や眠気を感じる、睡眠障害の症状が現れます。

もし、いびきが習慣化して、睡眠時間は足りているはずなのに日中に眠気を感じる場合には、睡眠中の呼吸障害による上気道抵抗症候群の可能性があります。上気道抵抗症候群は、睡眠時無呼吸症候群の軽症型と捉える考え方もあり、軽視できないものです。もし気になる症状がある場合には、耳鼻咽喉科睡眠外来のある医療機関の受診をお勧めします。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に無呼吸や低呼吸などの睡眠呼吸障害が頻繁に起こるために、身体が低酸素状態になって多くの生活習慣病の合併や命の危険を招く危険な病気です。睡眠の分断と眠りの浅さのために、一晩に30回以上の無呼吸があり、そのいくつかがノンレム期にも出現するものをSASと定義されています。

SASは睡眠中の呼吸が頻繁に妨げられるので、日中の強い眠気があるのも特徴的です。また、周期性四肢運動障害(PLMD)という、睡眠中に腕や脚が単独もしくは同時にぴくぴく動いたり、素早く跳ねたりして睡眠が妨げられる、という症状が起こることもあります。

SASは、上気道が閉塞して起こる閉塞性睡眠時無呼吸症候群(O-SAS)がほとんどですが、呼吸中枢のある脳幹が病気の影響などでうまく機能しないために起こる中枢性睡眠時無呼吸症候群(C-SAS)もあります。

危険ないびきに気をつけよう

睡眠時無呼吸症候群は、呼吸が止まる無呼吸とその後に続く「ガガッ」という大きな音のいびきが不規則に起こり、それが朝までずっと続くのが特徴です。いびきには強弱があり、上気道が閉塞されやすい仰向けの姿勢で呼吸状態が悪化するといびきが大きくなります。

SASは放置しておくと高血圧や心筋梗塞など、命の危険性がある生活習慣病のリスクを高めます。たとえ日中の眠気が少なくてもSASの疑いがある方は、検査を行って適切な治療を行うことが大切です。SASの検査には、自宅で行える簡易検査のアプノモニターや、専門医療機関で一泊入院して行う精密検査の終夜ポリグラフ検査(PSG検査)などがあります。検査結果が出ると、それに基づいて最適な治療法が選択されます。

単純いびき症は自分で対策できる

いびきがうるさい!

単純性いびき症は、その原因をとり除けば改善できるので、ご自身で積極的な対策ができます。ここでは、ご自分でできるいびき対策をいくつか取り上げていきます。ぜひ、実践してみてくださいね。

枕の高さを調節する

枕の高さが適切でないと、いびきをかきやすくなります。枕の高さが高すぎると、気道が狭くなりいびきをかく原因につながるからです。そうかと言って、枕が低すぎるのもNG。加齢とともに喉の筋肉が衰えている方の場合、舌が気道に沈んでしまうからです。ご自身に合った枕選びが、いびき予防・対策になります。

寝る姿勢を変える

寝る姿勢が仰向けだといびきをかきやすいとされています。横向き(側臥位)で寝る工夫をしてみましょう。抱き枕などを使うと横向きの寝姿勢がとりやすくなりますよ。

タバコとお酒を控える

タバコお酒は上気道を弛緩させたり、喉の粘膜に炎症を起こして気道を狭くさせたり、気道を通る空気の抵抗を上げたりします。寝る前のタバコやお酒は控えると、いびきをかきにくくなるとされています。

いびき防止グッズを使用する

口呼吸が習慣になっていると、睡眠中のいびきが起こりやすくなります。今は、いびき予防グッズも多く販売されています。これらの市販の口呼吸防止のテープやマウスピースを睡眠中に使用していびきを防ぐのも、すぐにできるいびき対策です。

お悩みのときは専門家に相談を

軽いいびきを予防するには、セルフケアや健全な生活、そして適度な運動で肥満対策をして上気道周囲の閉塞を防ぐのが一番の対策です。ですが、耳鼻咽喉科の扱う疾患やSASまで進行したいびき症状の場合は、専門的な治療が必要になります。不安がある方は、専門家である医師に相談してみてはいかがでしょうか。

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