「眠りづわりって何?」や「対処方法はあるの?」と、眠りつわりについてさまざまな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?今回は、そんなママたちのお悩みを解決するために、眠りつわりのメカニズムや症状、治まる時期、対処法について、わかりやすく解説します。
眠りつわりについて知りたい!
「眠りつわりとは何か」、「眠りつわりのメカニズム」、「いつ頃まで続くのか」、これら眠りつわりの基本的な内容について見ていきましょう。
眠りつわりとは?
「眠りつわり」という言葉を初めて聞いた方もいらっしゃるかもしれません。つわりといえば、吐き気や嘔吐する状態が真っ先に思い浮かびますよね。つわりにはいくつかの症状があり、その中の1つに「眠気」があります。どれだけ睡眠をとっても常に眠たく、自分でも制御できないような眠気や、1日中その眠気がまとわりついているような状態になることもあるようです。正式な医学用語ではありませんが、この症状が「眠りつわり」と呼ばれています。
つわりで眠くなる理由
プロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンをご存知でしょうか。眠りつわりは、このホルモンが深く関係しています。プロゲステロンにはさまざまな作用があり、その中の1つに「体温を上げ、眠気を促す」という作用があるのです。そのため、プロゲステロンが増える妊娠初期は、1日中眠気がまとわりついているような状態に陥ります。
しかし、この眠気には個人差があり、症状が軽くほとんど気にならない人もいれば、仕事や日常生活に支障がある程の強烈な眠気に襲われる人もいるようです。
いつからいつまで続くの?
眠りつわりは妊娠初期に起こるつわりの症状の1つで、胎盤が完成する妊娠16週頃には落ち着くとされています。しかし、症状の程度と同じように、いつまで続くのかについても個人差があり、妊娠16週以降の妊娠中期を過ぎても続くケースもあります。あまりにも長く眠りつわりのようなつわり症状が続くようであれば、念の為、専門家である産婦人科の医師や助産師に相談してくださいね。
眠りつわりの症状!5選
眠りつわりには、どのような症状があるのでしょうか?ここでは、代表的な5つの症状についてご紹介します。
激しい眠気
どれだけ寝ても常に眠たく、1日中眠気がまとわりついているような状態です。
倦怠感
強い眠気によって、身体が重くだるく感じることがあります。
吐き気・気分不快
眠りつわりは、つわりの症状の1つなので、本来のメインである吐き気や嘔吐が伴うことも考えられます。
集中力の低下
強い眠気によって、頭がボーっとして集中力が低下する状態です。
頭重感
強い眠気によって、頭が重くだるく感じることがあります。
眠りつわりを軽減する対策方法
では、眠りつわりには、どのような対処方法があるのでしょうか?ここからは、オススメの6つの方法について見ていきましょう。
我慢をせず寝る
眠いと感じるのは、身体が休息を求めているサインです。休日ならば、昼も夜も関係なく思い切って寝続けてみるのも良いでしょう。仕事中に眠くてどうしようもなくツラいときは、15分ほどの仮眠をオススメします。昼食などの休憩時間を利用して、試してみてくださいね。
適度に身体を動かす
身体を動かして血液循環を良くすると、目が冴えて頭がすっきりする効果があります。ですが、妊娠中の無理は禁物なので、散歩やストレッチなどの軽い運動で試してみてください。
ガムを噛む
ガムを噛むと頭周辺の血液循環が良くなるので、眠気対策には有効な手段です。しかし、妊娠中は虫歯になりやすいので、糖分の少ないガムを選ぶように注意しましょう。
甘いものを控える
食後の急激な血糖値の上昇によって、強い眠気を感じることがあります。食事はサラダといった繊維質の物から食べ始めて、血糖値がゆるやかに上がるように工夫しましょう。また、間食はケーキなどの甘い物ではなく、糖質が少なく栄養価が高いナッツ類、飲み物は冷やした糖質ゼロの炭酸水がオススメです。
冷たい水で顔を洗う
冷たい水で顔を洗うと、目が冴えて頭がすっきりします。メイクをしていて顔が洗えないときは、濡らした冷たいタオルを首元に当てると効果的です。
ストレッチやマッサージとツボの刺激
身体を適度に動かすストレッチやマッサージも、眠気予防には効果があります。加えて、ツボを活用するのも有効です。身体には、眠気を抑えるツボがあり、中指の爪の生え際の親指側にある「中衝(ちゅうしょう)」を刺激するといいでしょう。いつでも気軽に押しやすい場所なので、ぜひ試してみてくださいね。
理解を得てゆっくり休もう!
妊娠中の眠気は、母体の活動をセーブしてお母さんの栄養消費量を減らし、少しでも多くの栄養を赤ちゃんへ届けるためともいわれています。妊娠中は、つわり以外にもさまざまなトラブルがあるので、それらを乗り切って無事に出産を迎えるためには、周囲の理解と協力が必要不可欠です。なかなか頼みづらいかもしれませんが、赤ちゃんの命を守るためには必要なこと。快く承諾をもらうためにも、社会人としてのマナーをしっかり守って、周りの人に協力を依頼しましょう。